働き盛りの40代、病気で仕事を失いマンションを売却した体験談。不動産価格の上昇のおかげで助かりました。

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私がマンションを売却したのは、41歳の時でした。

家族は妻と小学生の男の子2人、女の子1人の5人家族、職業はタクシーの乗務員、年収は450万円程でした。

転職してある程度の収入の目途が立ち、今後のことを考えて大阪市淀川区新高にある駅から徒歩4分、川沿いの新築15階建ての10階南向きの4LDKのマンションを購入しました。

しかし、思わぬ病気で長期入院、長期のリハビリを要することになり会社を退職することになって、マンションのローンの支払いの目途が立たなくなってしまいました。

購入当時の価格は2730万円、近隣の新築マンションに比較してもどういう訳か安い方でした。

格安マンションに隠された秘密

これは後で分かったことですが、このマンションの近くには化学薬品の工場があって、環境的に今一問題があり近隣の相場よりも安かったようです。

この事実は入居して数か月が経過したある日の夜中、化学薬品工場で爆発騒ぎがあって分かった事実です。

爆発の影響が直接マンションに及ぶというものではありませんでしたが、そういう施設が近くにあるという事実はマイナス以外の何物でもありません。

とはいえ住み心地はよく、家族全員が気にいって購入したマンションでしたが、病気により、やむを得ず売却して賃貸マンションに移ることにしたのです。

2730万円の内、230万円を頭金として残り2500万円は不動産会社提携の大手都銀の30年住宅ローンを組んでいました。

マンション購入から2年半で売却することになったので、住宅ローンのほとんどは残っている計算で、確か2430万円程が残っていました。

購入した会社の担当者に売却を依頼

売却に当たっての業者選定は全く迷うことなく、購入時の不動産会社にしました。

購入時の担当者がまだおられたし、事情を話して相談したところ実に親身になって相談に乗ってくださったので、お願いすることにしたのです。

売却するに当たっての問題は売却価格をいくらに設定するかということでした。

私としては今後直ぐにでも働けるものであれば多少借金は残っても構わないのですが、当時の体の状況はまだ先の見通しがつかなかったので、担当者の方には必要経費を支払った後、出来れば少し手元に現金が残れればいい旨を伝えました。

幸い、その時点の不動産価格は、周辺の環境にも関わらず値上がり傾向にありました

同じマンションのタイプの異なる物件が、販売時価格よりも高額で不動産売買雑誌に掲載されているのを目にしていたので、担当者にそのことを伝えると担当者は当然そのことを知っていて、「それを踏まえて売却価格をはじいてみましょう」と言ってくれました。

数日後、担当者から連絡があって

「このタイプの現在の相場は3480万円程度ですが、事情を考慮し600万円程上乗せして、4080万円程で広告を出そうと思いますがいかがでしょう。」

と言ってくれました。

もしそれで売却出来れば自分としては希望が叶う訳ですから、何も言うことはありません。二つ返事でOKを出しました。

早速不動産売買雑誌に私のマンションが掲載され、近隣にチラシも配布されました。
後は購入したいという方からの連絡を待つばかりです。

ところが何日が経過しても連絡はありませんでした。

2週間後担当者から

「やはりちょっと金額が高かったかも知れません。2週間経過しても反応が無いということは、この後ほぼ期待は出来ないと思います。少し金額を下げてもう一度掲載とチラシを出してみましょうか。」

との連絡でした。

私は正直なところがっかりしましたが、何しろ相手のあること担当者の提案を飲むことにし、300万円安くして3780万円で再度掲載することにしたのです。

不動産価格を下げると、さっそく見学者が来ました!

すると広告掲載4日目担当者の方から

「30歳代のご夫婦の方から部屋を見せてほしいと連絡があり、次の土曜日の午前中のご都合はいかがでしょうか。」

と連絡がありました。

私としては願ってもないこと、中を見たいという方のために部屋の中、台所、洗面、浴室はしっかり掃除し、特に台所、浴室は念入りに掃除していたので直ぐOKしました。

土曜日、当のご夫婦が2人のお子様連れでやって来られて我が家を隅々までご覧になっていましたが、帰りがけに「きれいにお使いになっていますね、間取りもいいし良く考えさせていただきます。」と言って帰られました。

同行の担当者の方には「気に入られたようです、契約まで行ければいいですね、またご連絡します。」と言われました。

私は内心期待をしました。

それから3日後担当者の方から「あのご主人から、もう少し価格が安くならないかと打診がありました。チャンスですよ。」との連絡です。

私は担当者のアドバイスを受けて300万円引いて、元々の相場3480万円ではどうかと伝えました。
担当者の方も了解されました。

翌々日、担当者の方から3480万円でご主人がご了解されたと連絡がありました。

それを聞いて私はほっとしました。
これで借金を残さないで済むと思ったからです。

そしてその後手続きは順調に進められ、私達家族の引っ越しも無事終了し、後は売却金額からローン残債、諸手続きの経費を差し引いた残金を受け取って物件を引き渡すのみです。

その手続きは銀行で行われました。
銀行から諸経費を差し引いた残金900万円とローン完済の領収書、不動産会社からは売却手数料や不動産登記費用など、諸経費の領収書を受け取って全て完了しました。

マンション売却という大仕事を終えて

「ようやく終わった…。早くリハビリをして、仕事を探そう」

私はマンション売却を終えて、そう思いました。

今回、マンション売却を通じて感じたことですが、マンションを購入した事自体間違っていたとは思いません。

病気というアクシデントがあったことにより、こうなってしまったものです。

しかし優良な不動産会社の親切な担当者に巡り合えて難局を乗り越えることが出来ました。その方に助けてもらったようなものです。

アクシデントはいつどんな形でやって来るか分かりません。そんな時に助けてくれるかも知れない人との出会いを、常日頃から大事にしないといけないなと思ったのでした。



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